「気象判断誤った」ガイドが会見、冬山装備なく 信濃毎日新聞 (10日15時33分)より引用

 「想像を絶するブリザードだった。気象判断のミスだと思っている」。北アルプス白馬岳で4人が凍死した九州の7人パーティーの1人で、登山ガイドの田上和弘さん(48)は9日、大町署で記者会見し沈痛な表情で遭難を振り返った。

 入山前日の6日夜、山小屋で見た天気予報からは「低気圧が台風並みに発達するとは判断できなかった」。ヤッケなども冬山に対応できるものではなかったという。

 7日午前5時10分、小雨の中、富山県の祖母谷(ばばだに)温泉を出発。白馬岳の白馬山荘まで約11時間とみた日程のうち、約9時間余で着いた清水(しょうず)岳まではほぼ予定通り。「余裕もあった」という。

 雨がみぞれに変わり、午後3時半ごろには猛吹雪に。7人は腕を組み横一列で歩いたが、「腕がちぎれそうだった」。

 古賀利枝さん、純子さん姉妹は眼鏡が曇り、歩みが遅れる。田上さんを含めた3人と、ほかの4人との距離が開いていった。古賀さん姉妹が進めなくなった。「1人でも担いで小屋に駆け込もう」と、利枝さんを抱き上げようとすると、利枝さんは「妹を置いていけん」と拒んだ。

 取り出したツェルトは強風で飛ばされた。ハイマツのくぼ地に姉妹を入れ、ザックをかぶせた。救助要請のため午後4時半ごろ、その場を離れた。最後に聞いた言葉は「田上さん、ごめんね」だったという。

 田上さんは「皆さんに非常に迷惑をかけました。ご遺族の方につぐなっていなかいといけないと思っている」と話した。

ニュースにリンク貼ってもそのうち404Not foundとか言われそうなので引用した。
この低気圧は他のニュースによれば、「西高東低の冬型の気圧配置」になっていたのだった。
なんか山に行く前にただじゃすまないと思っていたけど、こんな結果になるとは高山の経験の少ない私には予想もつかなかったが、少なくとも富山に住んで15年の経験から、誰に言われなくとも、ツェルト、マイクロフリース2枚、手袋2枚と小さく座布団状に切った銀マットを持参するくらいの知恵はあった。(知恵ともいえないか)
それだけじゃ白馬の稜線で吹かれたらアウトだけど(北又だからと安心してたと正直に言おう)手袋は、次回は低気圧が多少でも残る可能性のあるときはゴアでインナー付のものを持っていったほうがいいと思った。天気がよければ大げさだけど、霙混じりのときはほんとに手が冷たくて、(今回、バイク用のネオプレーン雨用だった)もうちょっと間違えば凍傷もんだった。
学生の頃、台風が来るのわかってて白馬行ったことがあるけど(馬鹿かと思うけど、当時血の気が多かったもんで)ほんと怖かったし寒かった。テン泊なのに白旗揚げて小屋に避難したときはものすごく恥ずかしかったけど、あのときおこられたおかげで、多少はマシな大人になったんかもしれない。(全然マシじゃないといわれそうだけど)
無茶をして危機一髪でも若くて体力があれば笑い話で許されるけど、年々年をとり体力がなくなって、経験豊富で自信がつくと、山は許してくれなくなりそうだ。