呉羽でビバーク

といっても山じゃなくて病院。
昨日治療の日で、昼前から点滴を受けていたら、フワフワと体が浮くような、意識がなくなるような、ろれつが廻らない状態になってしまい、熱くて熱くて気持ち悪くて、ちょっとトイレでも行って歩いたら治るかと思ったら、歩いたら空中だった。
しゃべってもうまくしゃべれず、やっと看護士さんにわかってもらって(見たら普通じゃないので)点滴を中止、熱を測ると37.7℃、血圧が140あった。(普段90位。低血圧なのだ)
足が勝手にじたばたして、じっとしていられず、アレルギーを抑える点滴に切り替わって暫くしたら熱も下がって頭もはっきりした。
今の薬の副作用はアレルギーが一番心配だったのだけど、1回目と2回目は起きなくて、もう大丈夫だろうと思っていたとこに起きてしまった。
アレルギーを鎮める点滴は時間が長く、終ったらもう夜。
それに、点滴中も、(バスと電車で家に帰れるだろうか…迎えに来てもらおうか…)と心配していた。
そこへ主治医が来てくれて「一応、病棟の方に連絡しておきました。帰っても大丈夫と思われれば帰られていいですが、心配なら1泊されたらどうですか」と…
大丈夫と思えなかったので(体が動かない)お言葉に甘え1泊することにした。泊まる準備はしてこなかったが、山じゃなくて病院なので、ベッドもあれば食事もあるし、ないのは箸と歯ブラシくらい。(木の枝を削らなくても売店にあった)
今、迎えが来ますと言われ待っていると、車椅子を押したナースが…
いくらなんでも病室くらいまでなら歩けるよ〜と思ったけども、歩いてみるとフラフラするので恥ずかしいけど乗った。
結局治療は中途半端で終わり、来週1泊で治療することに決まってしまった。毎週入院かと思うとちょっと抵抗があるけど、いろいろ薬を選べる状況ではないらしいので。
考えようによっては、毎日だるいとかお腹が痛いと言う母親が週1回いない家も子供たちには自由と自立心を育てるのにいいのでは。
それに、今回の突然の入院で、友達もできた。
昨日案内された部屋で、看護士さんに状況を話し、その後一人になると、斜め向かいのベッドから私と同年代の女の人が歩いてきて「元気そうな声が聞こえたので、どんな人かと思って」と声をかけてくれた。
「あなたも元気そうですね、もう退院ですか」
「それが…自分では大丈夫と思うんですが、検査の数値が正常に戻らないと帰れなくて」
「私は今日アレルギー起きたので泊まるんですけど明日帰れるんです」
「1日で、うらやましいです」
おたがい、病院にいるのが似合わない感じだけど。
山の話をすると、若い頃立山に登ったことがあり、行けるものならまた行きたいけど長い間病気だったから行けなかった、でも、Yさん(私)の話を聞いていると行けそうな気がしてきました、と言われた。
家に帰るとさっそくメールが来ていた。
昨日のアレルギーの時は、正直生命の危機を感じたけど(これ以上薬が体に入ったら、フワフワしながら天国に行ってしまうよ、と思うくらいだった)治ってみると、病院食は完食だし、バスと電車で帰れるし、前と何も変ってない。
次の治療、ちょっと怖くないと言えばうそだけど、アレルギーを抑える薬を使って万全の体制で同じ薬を使う、という計画に勇気を持って治療を受けようと思う。
新年早々お騒がせしました。