テレビばっかり…

午後からテレビつけて休んでいるとおもしろそうな番組が始まって…
NHKスペシャル“生命”の未来を変えた男〜山中伸弥・iPS細胞革命〜

IPSキメラパンドラの箱
HDウエルズ心に残った言葉を忘れないように書いてみたけど。
銀河鉄道999も出てきていた。
大怪我をした鉄郎が、IPS細胞に助けられて気がつくと怪我が全く治っているというあらすじ。
IPS細胞ってものが、病気を治す研究にも有効だけど、全く別の新しい生き物を作ってしまった、このまま研究を続けてもよいのだろうか…といった内容。
IPS細胞は極端に言えば髪の毛1本からとか、血液検査でとった血からでも作る事ができてしまい、それでキメラ(顔がライオンで体がヤギとかのギリシャ神話に出てくる伝説の生物)も作れてしまう恐ろしい技術ではないかという疑問も出ているそうで。
最近ラットとマウス(この2種類の生き物は見た目はねずみだけど大きさが全く違う別の生き物。ラットがマウスの10倍でかい。)を使った研究で、マウスの体内でラットのすい臓を作る実験が成功しているが、実験に使われたマウスはラットと半々の”キメラマウス”になってしまった。(すい臓はラットの性質のみ)
マウス体内でラットの膵臓=iPS細胞利用し作製-再生医療へ応用期待・東大 | 再生医療が描く未来 -iPS細胞とES細胞-

プラナリアという生き物がいて、切っても切っても再生できて、100個に切れば100匹のプラナリアができるみたいだけど、人間ももしかしたらそういう潜在能力を持っているかもしれない、というような締めくくりだった。
この番組が終ってすぐまた面白そうなドラマが始まって…
http://www.nhk.or.jp/nara/manyou/index.html
奈良と万葉集が出てくるということを初め知らなくて、なんか同じような場所が出てくる、しかも、みんな関西弁だし。と思ったら、奈良を舞台としたドラマを公募してその優秀作品をセレクトした番組だった。
第一話 愛しき、古
道しるべの梅が出てくる話は、筆職人の奥さんが病気で亡くなってしまうのだけど、その亡くなる前に千枚の紙にメッセージを残し家中に仕掛けておいたという話。
煎茶の入れ方とか洗濯物の干し方を、現場に残したメモで伝え、一人になったご主人が困らないようにしたのだと思うけど、千枚の中の何枚かは自分の行きたかった場所とかが書かれていたような気がした。

第二話 人込みさがし
夏休みに知り合いの娘さん(派手なメイク、姫ギャル…)を預かることになった旅館で、母が息子(昔の楽器:笙ばかり吹いている変わった若者)に「この娘さんを預かることになったからあんた面倒みいや」みたいなことを言って、初めは「なんで俺が〜」と言ってたのに、だんだん彼女のホントの姿に気付き、

うちひさす 宮路を人は 満ち行けど 
  我が思ふ君は ただひとりのみ
(この広い道を大勢の人が歩いているけど、私はその中から必ずあなたを探し当てる事ができる)
の歌どおり、なら燈花会の人ごみの中から彼女を見つけ出す。

第三話 フルムーン・ハネムー
余命半年、と言われた奥さんを新婚旅行に行った奈良にもう一度連れて行く話。
ガンで手術が成功した、というはずが転移した箇所はもう手術ができない場所だった、それを本人に隠して旅行に行くが、疲れておんぶして歩き「ずーっと背負ってくれてありがとう」
「私は自分のことなのでもうわかっています」と奥さんが言う。

秋萩の 散りの乱ひに 呼びたてて
  鳴くなる鹿の 声の遥けさ
この歌は、いなくなった奥さんを呼んでいる牡鹿のことを歌っている、と昔と今の2回泊まった宿の仲居さん(同じ人だった!)から教わり、笑って話が終る。

第四話 棚田のマレビト
主人公の里香が、故郷でマレビト(藁の頭巾と服を着ていて田んぼに立っている。)を見て、死んだ婚約者のよみがえりと思い込んでもう一度会ってお別れを言いたい、と思う。
それを幼馴染の恵一が手伝って(マレビトに変装して出現)ハッピーエンドに。

夕占い=門の前で夕方願い事を唱えるとかなう

死んだ婚約者が手紙に書いた歌。
降る雪の 空に消ぬべく 恋ふれども 
  逢ふよしなしに 月ぞ経にける

みんな奈良に行きたくなる話。
話の内容はちょっと物悲しい場面もあるけど。
でも風景が「来れば〜」って呼んでる!
NHK。なかなかトイレに行けないじゃん。(CMなしで次々奈良奈良って!)