天敵

カラスや虫も困ったが、人間の天敵も困る。
本人は全く悪気がないし。
過去には父が元気で畑を仕切っていたのだけど、今は弱って何もできないので私が全部考えてやっている。
母はもともとひざが悪く全く畑には近づいたこともなかった。
何が植えてあるのかも知らず、家にあっても買って来る人だった。だから誰も畑に入らないと油断してた。
けど、2人ともキュウリやナスがなりだすと目につくらしく、まだ小さいのにとってくれたり、アメシロの消毒薬がかかってるかもしれないキュウリをまだ小さいのに取ったり、今日なんて、絶対畑には入らないと思ってた母がピーマンと思ってパプリカの緑のをとってしまった。
黄色や赤になるのを楽しみにしていたので(前に父がとったので、そのとき言ったはずなのに)がっかり。
他人が見たらおかしいと思うかもしれないけど「これはピーマンではありません、赤くなるまでとらないで」と書いた札をかけてきた…(よその畑から丸見え)
キュウリのとこなんて「もらったキュウリがたくさんあるので小さいのをとらないでね」と書いてきたし。
何度言っても覚えてもらえないのでしかたなく非常手段に出たんだけど、本人は「大きくなりすぎて堅くなったらダメだから」と気を利かして得意そうに採ってきたのだ。
全く世話をしないで収穫だけ楽しむ、というのは私がいつも山でやっているので人に対しておこることはできないけど、毎日一生懸命世話しても自分で収穫できないのはストレスが溜まる、というのはわかってもらえないのだろうか。まあ食べれればどっちでも同じかもしれんけど。
2人とも弱って動けなくて小さいキュウリをとることもできないよりはまし、と我慢しているが…
あとでh美ちゃんに教えてもらったけど「うちではナスもキュウリもこんなに大きくなる前にとる」ということだった。
私は売ってるものと同じくらいが標準サイズと思ってたけど、作ってる人は小さいものがおいしいと思うのかな。
仕事もしないで畑にいて気楽そうに思われるかもしれないけどそれなりにいろいろあるよ。