外仕事

天気が良かったので家中の布団を干してから畑に行った。
日中ほとんど外にいた。
枇杷と柿とさくらんぼの木に、たくさんの支柱が立てかけてあり、木が周りを取り囲まれ苦しそうだった。
しかもその立てかけた支柱につる草がからまりかわいそうな状態だったので、からまったつるをほどいて自由にしてやり支柱も片付けた。
いつから枇杷の木に支柱を立てかける習慣になったかわからないが父がマイペースで畑をしていた頃は勝手に動かせないのでそのままだった。
今はもうあまり外に出たがらなくなってしまったので私が片付けても大丈夫。
きっと畑をしていた頃も支柱を納屋まで運ぶのが大変で、近いところに立てかけていたのだろうと、痛い足に鞭打って仕事をしていたんだな〜と気づいた。
自分が忙しい頃はほとんど手伝いもせず、収穫しかしてなかったので悪かった。
どの木も自由になったあと、今度は枯れて切り倒された木と、剪定した枝がそのまま放置されていたので、それを片付けようと鉈とノコを持ってきた。
毎日ノコを使って仕事してた1月の頃。
その後入院して力がなくなったけど、久々にノコを使って(大工用とは違うけど)木を切った。
鉈も使って枝を落とす、こういう作業は好きなほう。
早くはできないがなんとか何本か太めの木も切って短くした。
切ってるうちごみに出すのはもったいない、何か作れないかとタモの木の枝とさくらんぼの長めのまっすぐな枝とかをよけてある。

こんな枝でいったい何を作るのかと家族にからかわれることは目に見えているので、見えないところにかくしてある。
一瞬家に入ったときAが帰ってきたので「おばあちゃんお寿司もらってきたよ」とだけ言ってまた外へ。
時間のたつのも忘れ(家族は今日近所の人の葬式に行っている)外にずーっといた。
しかも夕方母から電話せよとのメールが来たので携帯で外で話しながら、片手に小さい鍬(雑草を刈るのに最適な形)をもって歩き回りながら草を刈った。
話が長くなったのでかなりの草を刈ることができた。

夕方義妹の家から入学祝いの赤飯が来たし、葬式の料理も来たし、ほとんど何も作らずにすんだ。
干した布団の片付けでバテた。
夜は中学に提出する書類をあれこれ書かなくてはならず、疲れて書くとこを間違えたりして、もう寝なくては、と思う。
天気のよい日はやはり外が一番だと思った。

で、畑で土筆を発見した。
かなり前のことだけど、土筆取りにけっこう通っていた頃根っこごと掘ってきた土筆を植えていたのだけどそれが全然次の年もその次も土筆は出ずにスギナばっかだった。
それがなんと、畑の端っこに土筆が5本は出ているでは!
ついに念願かなってわが家にも土筆が生えてきた。
でも、その周りを見渡すとそれよりはるかに多いスギナがたくさん生えていて、最初2〜3株しか植えてないので自然の繁殖力には驚いた。
もちろん夏に草刈はしているし、スギナを保護して大事にしていたわけではない。
まあ普通ここらの人は土筆に除草剤をまいているという話だし、わざわざ植えるなんて変わってるかも。
でもそのひょうきんな姿と、春になった、という感じがすることと、別に悪さをするわけでもないし、畑以外のところに土筆がいたっていいじゃないか!仲間に入れてやってくれよ。
いつも食べごろを逃し大株になってしまったギビキ(オオバギボウシ)も芽が出たので今年は収穫しよう。