一安心だけど


日曜に早月尾根で、行きに3人の単独行者を追い越した。
その後、小屋の前で、困った顔をして座っている女の人がいて、そのときは話さなかったが、あとから頂上手前で話しかけられ、実はさっき私が追い越してきた人(の一人)と一緒に登ってきたのだが、あまりの遅さに置いてきた、というのだ。(小屋では、待ってるところだったのだ)
最初からそういう話になっていたらしいので別に心配はいらないそうなのだが、あとからその連れの人は小屋で待っていることがわかった。
で、下山中に私がちょっとした落石を起こしてしまい、その石がさっきの女の人の手の甲にあたってしまった。
びっくりして、なんともないか手袋を外してみてもらったら、ちょっと腫れていた。
ラク!」って叫んだけど、ロープを持って下降中で間に合わなかったのだ。
大変なことをしてしまった、と思い、手が痛いために他の怪我につながってはいけないと、馬場島まで一緒に歩くことにした。(大丈夫です、って言われたんだけど、心配だし)
途中、登山道脇に雪があったので、それをビニール袋に入れて、テープで固定し、手を冷やしてもらった。
じき雪が解けてしまったので、小屋に着いて、アイスノンをもらって、包帯(何かあったときのためにいつも持ち歩いてて、初めて役に立った)でグルグルまいて冷やしてもらった。
小屋の人たちはほんとに親切だった。
ほとんど朝日小屋しか知らない私、(朝日小屋だったら助けてくれるだろうな、知らない小屋だし、どうしよう、)と初め思ったが、思い切って「実は、石を落としてしまって、人に当たって手が腫れてしまったのです、氷があれば分けてください」と言ってみた。
連れの人もそこにいて、「このくらいなら心配ないですよ、この先は私がついて歩きますから大丈夫です」と言われた。
小屋の人も「あー、このくらいならたいしたことないですね、顔じゃなくてほんとによかった」と、(私はたいしたことあるかないかも、わからないし)言われた。
で、結局、馬場島まで無事帰り着き、その人たちに一緒に温泉に行きましょう、と誘われ、入ってきた。
氷で冷やしたのがよかったのか、回復の早い人なのか、腫れはほとんどひいていて、何かあったら連絡ください、と住所をメールアドレスを書いて渡して別れたのだが、今日、もう痛くなくなりました、というメールが届いた。ちょっと安心。
でも、普段、石が落ちそうなところでは、ちょっとはなれて行動する、というのは頭にあるのに、今回は早く下りなければ、とちょっとあわてていたような気がする。
次回ロングルートに行くときはもっと早く入山するよう肝に銘じなくては。