墓地からバス停まで

父の墓は三重県にあるのだが、車だと道がよくわかってないし、渋滞したらいやなので、母とT治郎と3人で電車で行った。
近鉄の駅を出ると、すぐバス停があるのだが、そのバスがあまり本数が多くなくて、しかも、電車の時間に合わせてあるわけではないらしく(私たちが乗ってきた急行の1本前の特急には合わせてあるのかも)しかたなくタクシーで行った。(駅の前で1時間も待ってられないし)
母はいつも、他のタクシーを待っている人と相乗りしていくらしいのだが、その日は誰もいなくて、3人だけで乗った。
帰りはタクシー代を払うのは痛いので、(私は払ってないけど)なんとしてもバスに乗ろう!ということに。
が、墓地からの送迎のバスはまたしても時間が合わず、1時間半も後。
町のバスのほうがまだ早い時間にあったので、バス停まで歩こうということになった。(30分くらいということだった)
母はふだんウォーキングをしたり、友人とちょっとしたハイキングに出かけたりしているらしく、シューズもちゃんとしたウォーキングシューズを履いてきていたし、私もT治郎も常に走れるようなシューズなので問題なく25分でバス停に着いた。
途中いろんな木や花が咲いていて、その種類の多さに、ほとんど名前を答えられない自分に汗が出た。
だいたい車で来る人が多いらしく、バスが少ないことに困っている人がめったにいないのが、墓地の事務所の人との会話から感じられた。
「30分歩きます」というと、受付の男の人は「大変ですよ、しかも下り坂だし、大丈夫ですか?」と心配して言われたが、歩く前、母に関しては実力がわからなかったが、私とT治郎は全然問題ないし、走れば15分の距離だ、と思った。
車で来ては体験できない旅だ。