剣を見に行くはずが!


晴れの予報だが、山に行くとどんどんガスが出てきて、結局頂上に着いたら何も見えなかった。
馬場島から大猫に登ったのだが、こんなロープつきの木を登ったり、岩を攀じ登ったり、ロープにぶらさがったりと、マジで急な山だった。登るのはいいけれど下りはちょっとでも油断するとズルっとすべってワーッと落ちて行きそうなくらい急なので、だまって黙々と下りつづけた。
ストック持ってってよかったと今日ほど思ったことは初めてだ。
一応行きがけに一瞬だけ見えた剣。
その後2度と見れなかった。修行して出直せということらしい…

登りは3時間半。下りも3時間かかった。下りだからって走って下りれるようなところは30秒ほどしかなくて、あとは落ちないようにゆっくり下りるのみ。
途中猫の額ほどの天狗の庭状のところが1箇所あって、リンドウが咲いていたけどもうちょっと撮りやすい場所があるにちがいないとパスしたらあとはなかった。
その他の花ならボツボツあったけど、花というよりも岩と立山杉のからまった道が頭に焼きついた。
どうやって生えているのかと不思議になる状態であの巨木がどこまでも続いている、しかも道の幅は極端に狭く、横に木がなかったら怖くなるくらい狭い尾根。
頂上はちょっとは平らで休まる雰囲気だった。もうわずかに黄葉していた。
これで天気がよくて剣岳がまん前に見えればすべて報われると思うけど、山にいる間ガスが晴れることはなくて、魚津まで下りてきたらめちゃくちゃいい天気だった。(道々眺めてきたけど初雪より高いクラスの山は雲の中だった。)

シラタマノキがぽつんと一つだけ実をつけていた。
クロマメノキもあまり生ってなくて、山の食べ物は今年は少なそうだから、クマが大変なのはよくわかる。キノコはけっこう出ていたが…(人間が食べるようなキノコじゃなかった)
地図を見てたとき(けっこう急だな)と思っていたけど、実際あの急な山を行って来れたんだから、もう朝日に登っても大丈夫だろうと思った。