キノコ日和


昨日、山に荷物を運びに行くという海彦たちにおまけでついて行き、ブナ林をウロウロしてきた。
家を8時に出て帰ったのは夕方。
天気のよい昼間の行動なので暑かったけど、1200mより上は雪があり、ブナの葉もすっかり落ちてタイミング的にはベストシーズンかとも思えるような状態だった。

ところがナメコは1粒しかなくて、クリタケ、ムキタケなど数種類をコツコツと探し集め、家に帰ったらそこそこ食べるくらいはあった。

クリタケは根こそぎ倒れているような大木で、根回りに土がどっさりついているようなところによく見かける。
あと下りでもたまに2〜3粒ずつなっているのをこまめに集めたりした。
肝心のナメコのほうはさっぱりで、私が1粒、もう一人3粒だけとっていた人もいる始末、一番多く見かけたのは、腐って木から落ちて地面に貼りついたツキヨタケかも。
今回初めて見つけた大型のキノコが何かわからないまでもとてもおいしそうだったので持ち帰って調べたら”ホンシメジ”が一番近く、”ハイイロシメジ”も似ていたが、両方とも味が良い食菌だったので、さっそくしょうゆ付け焼き、グラタンなどにして食べてみた。
香りマツタケ、味シメジ、っていうけどほんとにおいしいキノコだった。

食べて1時間以上たっても無事なので(体張っとるね〜私。)自信を持って一緒に行っていた人たちの家に届けてきた。
私は一人で採ってきた場合そのキノコをあまり人に配ったりしない。
ナメコなどの誰でもわかるものは別として、クリタケ、ナラタケなどは見たことのない人は「これってほんとに大丈夫なの?」と思うかもしれないし、もし何かの拍子におなかを壊したりしたらそのせいになったりしてややこしいので、山菜などは人にあげるけどキノコはあげたことがない。
けど今回は皆生えている状態を見ていたし山をよく知っている人たちなのでたぶん信用してもらえるだろうな〜と思って…
家に帰っていつも思うけど、見つけたキノコをチャッチャととってスーパー袋に入れ、ザックにしまって歩き、また採ってザックに入れるといういつものスタイルは、キノコがつぶれたりバラバラになったりするのであまりよくないかもしれない。
と言ってこれが一番コンパクトだしザック以外のものを持たないので(キノコ用のカゴとか)これしかしょうがないけど…
昨日はせっかくの大きなホンシメジが傘が壊れてボロボロになってしまっていたので残念だった。
見た目がよくないので家で全部食べればいいかなと思ったけど、食べてあまりにおいしかったのでこれは山分けしなければ、となるべく傘が無事なものを選んで持っていった。
キノコの話になるとスギのモタセが毒だってね、と話題になるけど「私最近食べたけどなんともないよ」と言うと「そうだよね、昔はおいしいおいしいってたべとったもんね」となる。
絶対大丈夫とは私は言える立場でもないし、なんの根拠もないんだけど、自己責任において大丈夫と思う人は食べてくださいとしか言えない。
食べる楽しみも大事だけど、私にしてみれば探す楽しみが一番先にあって、(どこにいつ行けばあるか予想したり、現地に行けば地形やまわりの条件から倒木を探し見つけた倒木を1周して見るとか、いろんな楽しみが次々あるのがコケ採りだ)次には山を歩けること自体の楽しみ。
だからお店で買ったり人からもらったキノコと自分達で見つけたキノコは味が違うような気がする。
まあ1日中歩き廻っておなかすいてるからおいしいのかな。

帰り道、夕日があたって紅葉がいい感じだった。