朝日岳


地元中学の登山サポーターとして27〜28日の1泊で朝日岳に行ってきた。
ここんとこ毎年参加しているけど、雨だったり具合の悪い子についていて見逃したりしてみたことのなかったご来光を今年は山頂で見ることができた。
1日目は5時20分に中学校に集合、北又までのバスでも酔う子どもがいなくて助かった。
登りも最初は私が先頭を歩き、その後交代で子どもに先頭を歩いてもらったり、歌を歌ったりして楽しく1時3時ごろ小屋に到着。
途中、ミズバショウ地点では「夏がくーれば思い出すー」と合唱になるし、夕日が原に出ると、「ハイジー」「クララー」と叫ぶし、霧の中から前朝日が姿を現すと「めっちゃハウルやん!」と歓声が上がるしで、テンションの高い子たちで楽しかった。

2日目朝は3時起床で3時半出発。
暗い中をヘッドランプつけて歩くんだけど、子どもら、初日に登って来るときより歩くの相当速い、空身だからか?
(こっちは暗いのでそんな速く歩かれると見えんけど)



同じ時刻に月が南のほうに見えていて、日の出が東の空に見えている。
真っ赤な太陽がチラっと出てくると「ワーッ!」と歓声が上がる。(童心に返った引率の大人たちからです)

朝の澄んだ空気に、白馬方面もきれいに見えていた。


剣岳も見える。
帰りは7時ごろ出発して、北又に1時過ぎに着いた。

なんでこんなにかかったか、それは鎖場ともう一箇所のロープ地点で渋滞があったから。
たぶん先頭のパーティーはこんな目にはあってない(自分たちが最初に降りるから、いくら時間かかっても数人待つだけ。)
私たちは最後の方だったからすごい待たされた。
他に休憩をとらなくていいほど座っていた。
鎖場では小屋のスタッフが途中で子どもに手を貸してくれてわりと速くおろすことができたし、下のロープ地点ではY先生(若い先生見習いでもあるけど、山小屋の娘さんでもある)が「こんなにかかるのは降り方が間違ってるにちがいない」と上から降りて様子を見に来てくれたので私もいっしょに見に行った。
すると、ロープにつかまってこわごわ降りている子どもが目に入った。
いくらなんでもこんな短い岩場でこんなにかかるなんて…と、子どもの頃から何度も登っているY先生が見本を見せる。
ロープを持たずに、手で岩を持って、お尻をつくようにして降りればこんなに速いし怖くない、と。
見てたら滑り台みたいで楽しそう。
私はいつもは普通に立って歩いておりていたけどこういうのもありなんだ、さすが生まれながらの山の子だよね!って思って、子どもたちに「滑り台みたいでおもしろいよ〜!」というと「えー!ホント?!」と突然恐怖が好奇心に早代わり、なんとすごい速さでみんな滑るように降りてきたのであっという間に渋滞が解消した。
その後、班の中の足の速い子達が「先頭の班からこんなに差をつけられるのは気がすまない」みたいなことを言って猛ダッシュで下山しようとするので「速く歩けん子もいるので待ってあげていっしょにいこか」と言ったけど足が勝手に速く動いてしまうみたいで、遅い子達はもう一人の先生にお任せして、速い子たちといっしょに駆け下りた。
あとから来たマイペース軍団も20分くらいしか違わなかったけど。

けが人も出なくて無事学校までたどり着けたのでよかった。