鉋がけ

先日支給された米松材に昨日は墨を引いた。
私は手が小さいので左手は墨壺をうまく持つことができず、右手は糸をなかなか離せず(普通はピンと張って持ち上げたら自然に離れるのだけど、離すまいとしっかり持ってしまう習性があるらしい)そうこうしているうちに墨が乾いてしまったりしてまたやり直したり難儀した。
それは練習用の墨なので、今日はせっかく引いた線を全部鉋かけて消した。
ほとんど1ヶ月近くかかって仕込んだ鉋はめちゃくちゃよく切れた。
気持ちいいほど長い鉋屑がシューッと伸びていく。
私って鉋の才能あるかも?と思って(勘違いして)休みなく削った。
面が木裏に変わると逆目が立たないように削る方向を変えなくてはならないのだが、変えても削りにくかった。削りにくいどころか木肌がガサガサしている。
節の多い面だったし、削りにくい面なのかと思い、刃の出かたを調整したり、力加減を変えたりしてがんばった。でも削りにくい。大きい節のとこではめっちゃ力を入れるのでだんだん腕が疲れてきた。けどがんばった。
先生が回ってこられたので、「この面すごく削りにくくて…昨日の自動鉋が逆目だったんでしょうか?」と聞くと「そうではなくて、今使っている鉋が切れなくなったんですよ!最初切れたけど使っているうち切れなくなったんです」
言われて見ると刃こぼれしていた。
時間がきてしまったので刃を研いで来週出直し。
それにしても…1本も削らないうちに切れなくなるのはなんか間違っている!