猿倉台地周辺テレマーク


5月4日(金)朝猿倉より入山。メンバーはM口君、S田さん、K沢さん、ダンナ、私の5人。
1時間弱で猿倉台地。台地のほんの入り口にベースキャンプを設営。
ここまで重い50リッターのザックで林道上がってきたけど、やっと身軽になってトレールランニング用の20リッターにチェンジ。
deuter スピードライト20
こんな小さいザックでも、スキー担ぐ際は両サイドのストラップでしっかり固定できるし、ハイドレーション対応なので、チューブで水飲みながら歩ける。ビバークの心配のない日帰りならこれで大丈夫。余分なものはテントに置いて、初日はアイゼンも置いてった。
今日目指すのは杓子尾根の途中に見える快適そうな斜面。

長走沢の下部から左岸の急斜面をシール登高。
ちょうどお昼頃、杓子尾根上に出た。1802mのダケカンバのところでビール。

白馬もよく見えた。


その上の斜面はすごくよさそうなので、もう一登りして、滑降開始。

ほんとにいいところだ。あまり登山者もいない。
今年5回目の雪山なので、ちょっとは転ぶ回数が減って、楽しく滑れるようになった。


小蓮華が迫力

白馬主稜

白馬尻目指して降り、右よりに林道方面に向かう。
途中大勢のパーティー(多分、どこかのツアーかも)の一人が林道から落ちたらしい場面に遭遇。
そこは沢の水で道路上の雪がかなり溶けて穴があいている地点で、高いところよりこういうアプローチの方が危険だなと思った。仲間で林道に引き上げました、と言っていたので大丈夫かな、と思ってそのまま挨拶して下りた。
その後川が出ている地点で渡渉、少し下がったとこで尾根に取り付き、テン場に這い上がる。
着くとすぐ、ヘリの音が聞こえてきて、谷筋の低い位置を白馬方面目指して飛んでいる小型ヘリを発見。
ちょっとたって戻ってきて、ワイヤで誰か吊り下げ下りて行ったが、今日家に帰り新聞を見たがその件は載っていなかった。人かと思ったのは小屋の荷物だったのかもしれない。
その後また爆音がして、見るとカラフルな大型ヘリが上がってきて、目の前を旋回している。
さっきのけが人を乗せに来たのかどうかわからないけど、しばらく旋回してから谷の奥に消え、その後降りていった。

K沢さんは日帰りで帰ったので4人でテン場でくつろぎ、写真撮ったり早い夕食をテント内で作ったりしても、まだまだ明るかった。
何時ごろ寝たか忘れたけど、翌日4時に目がさめてしまった。
5月5日(土)猿倉ベース7時15分出発。

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今日は小日向のコルから鑓温泉方面に行ける所まで、という予定で、まずは小日向のコルを目指して急斜面を登る。
昨日登っていたあたりが見渡せる。

昨日K沢さんがアイゼンでシートラーゲンしていたのを見て楽そうだな、と思ったので、今日は自分もやってみた。
やはり急斜面はスキーを担いだほうが、シール登高よりラク
ただし雪がかなり溶けてきたので、アイゼンをつけていても油断するとズルっとすべりそう。
直登できるので時間的には速いと思う。もし自分が日帰りで鑓温泉に行くなら、ここはアイゼンだなと思う。
取付きから1時間ほどでコルに着いた。
ここまで来ると、杓子も目の前で、白馬鑓もすぐそこ。(すぐ行けそうに思えるけど、実際はかなりかかるらしい)
みんながここまででいい、と言うので、1時間以上コルで写真撮ったり遊んでいた。
さっきアイゼンで登った急斜面を今度はスキーで下りなければならない。怖いけど楽しかった。でも今日の自分としての核心はここじゃなくて、テン場より下の樹林帯だった。(大荷物を担いでいたから)
それにしても、ザックに頭押されて首痛いのをちょっと我慢して滑ればすぐ駐車場なのはやはりスキーのすごいところ。(昨日登りは1時間近くかかっているのに。)
地図等で見ながら考えているだけでは全くわからなかった白馬・杓子・鑓周辺の位置関係やら距離感が昨日と今日の2日でかなりわかった。天気にも恵まれ、北は小蓮華、白乗、天狗原、南は八方尾根までよく見えた。
白馬の主稜、白馬沢、金山沢もわかった。(わかったけど、上の方はかなり急でむづかしそうなのもわかった)
こっちは今はむづかしいかもしれないけど、鑓温泉はがんばれば日帰りで行けそうだと思った。