焼山北面台地


10年ぶりにテレツアーに行った。凍った斜面で骨折して以来、恐怖心がなかなか克服できないのと、これ以上なにかやらかして人様に迷惑をかけるわけには行かない、という気持ちを引きずっていて、それが、最近吹っ切れた。
いつもゲレンデでも、ビクビク滑っていて、それが余計ダメなのだけど、(もう一度骨が折れたらアウトだというのがいつもあって)それが、先日別の理由から病院で骨密度を測ってもらい、「あなたの骨は同年代の標準の110%の強度です。20代の人と比べても108%の丈夫さです。」と診断されて(なら、ちょっと転んだって、折れるわけないし、自分に自信もて!)と思ったのだ。
春夏秋は自信あるんだけど、スキーだけは怖さとの戦いだったが、その怖さがなくなったとき、すごい楽しさが待っていた。
もちろん、ムチウチやら股関節の後遺症はしつこく残っているけど、スピードコントロールしながら行けば恐ろしい転び方にはならないし、地図を見て、すぐ(この緩斜面で、この遠さなら絶対スノーシューよりテレマークだな)と思った。正しかった。もしスノーシューなら下りでものすごい長い時間がかかり、披露困憊だっただろう。

今回登りは全然楽だったが、1250mくらいで休憩したとき、先行パーティーは1700mを目指すと言っていたが、それに追いつくにはダラダラした平地を1時間近く歩かなければならず、その上まで行くには時間切れになるかもしれないから、このあたりで遊ぼう、ということになって、小山から滑り降りては登り返して遊んで待っていた。(ちょうどこの雪の状態になれるいい練習)
遊んでいると上から2人組が降りて来て、それはDr早川親子だった。
外輪山までスキーで登ったらしい。
12人いるメンバーの半分くらいは体重オーバーな私たちのパーティーと比べ、なんて美しい磨きぬかれたプロポーションの親子だろう。
やはり日頃の修行が違う。
そんな山スキーの神様のような人と、なんちゃってテレマーカーが同じ斜面にいるのは焼山北面台地の魅力のひとつかも。
上天気で雪は溶けていて、恐怖のアイスバーンはどこにもなかった。
転んだってその場で止まるし、痛くない。
先行パーティーが2時間半後滑り降りてきて、みんなで下った。(こんなに待つのなら1400くらいまで行けばよかったのかなあ)
いちばん急なところは斜滑降キックターンしたけど、そんなに遅れることもなくて無事滑ってきた。