久しぶりに…

事故に遭って以来、初めてバスに乗ってスキー場に出かけた。
昨日から耳鳴りがひどくて、よほどやめようかと悩んだが、楽しみにしている子供ががっかりするのもかわいそうだし、児童クラブの役員なので、荷物番で宿にいるだけでも、と思いきって出かけたのだった。
運転が出来ず、こんなに雪のプレゼントがあったのに今シーズンスキーに連れて行ってなかった。今回バスなので、ただ乗っている間我慢すれば、と思って。
初めはよかったが、親不知くらいから耳鳴りがひどくなり、もう家に帰って寝たいと思ったが、バスなので勝手に帰るわけにもいかないし、我慢していればつくだろう、宿についたら寝よう、とがんばった。隣に座るT治郎が話し掛けてもうつろな返事しかできず、寂しい思いをさせているが、宿であやとりをして遊び少しは相手をしてあげられたかと思う。
子供たちがスキーに行き、私一人かと思ったら、近所の若者2人がビール飲んで話してたので仲間入り、実はそのうちの一人は放射線科の医師Y君、もう一人は、バイクで事故って足にボルトの入っているSちゃん、2人の話はとても参考になった。
Y君も以前事故で背中を打ち、今でも痛いが、スポーツ等に差し支えない程度に治ったという。MRIをとったがそれには現れない痛みだったが、映らなくてもなんでも痛いものは痛い、そういう人が世の中にはけっこういるのだ、ということも聞いた。スキーはできなかったが、話を聞けて、私の事故の話もして、ちょっと気分が晴れた。行ってよかった。近所に住んでいても普段なかなか話すことはないが、こういうのも楽しいよね。(いつも、鬼のようにリフト何本も乗って話してるヒマないしね!)
ビールも飲んだ。おいしかった。全く動かずに飲むのもなんなので、遅くしか動けないが、長靴でT治郎のスキーの様子をみてあげた。
リフトには乗って上げられないが、一番下の緩い坂を歩かせては滑らせ、それを見ていて「うまいうまい!」と声をかけるだけ。(小学生がこんなんで練習になるのかはわからないが…)でも、久々に笑ってくれて、よかった。
こっちが辛いとなかなか遊んであげられないし、背中に飛び乗ってくると「痛いからやめて」と毎日言っていたので最近いじけモードだったのだ。
Aたち6年生は他の町内の友達も2人呼んだらしくて全部で5人で(お父さんたちについてこんでいい、と言ったらしい)集合時間ギリギリまで遊んでいた。
雪の上を歩きながら、この感触、どっかであったような、懐かしい感触、何かなーと思うが、なにしろ年寄り並にしか歩けず、バスの階段なんて、よっこいしょ、だし、荷物は持てんし、T治郎がほかりつけていったストック拾ってそれを頼りに歩く情けない姿がいつか笑い話になってくれ、と思うのだ。
ちょっと歩いただけで、かなり疲れたが、Y君やSちゃんの忠告を聞き、焦らないことにする。
サングラス忘れて目が痛かった、ちょっとでも外に出るときは持ってったほうがいい。