えーっと

天気が思い出せないほど忙しかった。といっても朝のうちは晴れていたのを憶えている。
そうだ。私はK主任が事務所にやってくると急に忙しくなるのだった。
その他の時は電話がじゃんじゃんかかってきても、外を見る余裕くらいはあるんだけど、経理の仕事にとりかかると、慣れてないのもあるし、夕方の宅急便の集荷の時間に間に合わせるため、他のことはほったらかしにして(よほどのお客さんじゃなかったらコーヒーも出していられなくなるので、自分でいれて飲んでく人もいる)わき目もふらずに仕事してるので天気なんてわからないのだ。
入力するのはなれてきたが、5人からハンコをもらわないといけないのと、すべてコピーをとってホチキスでとじるのが時間がかかる。慣れればもっと早く、このくらいの量ならきっと半日あれば片付くくらいだと思うけど。
それよりもうすぐ事務所自体なくなるので引出しの中を片付けて引越ししやすくしておかなければ。(私はいなくなるからその後の仕事を引き渡さないといけないし)
次々といろんな現場を渡り歩くこういう生活も楽しそうだけど、私は東京の現場についていくわけにはいかないので(残念ながらこの近くには今の会社の工事はなさそうだ。)今回限りで現場事務所は終わりかも。
この次はもしかしたら同じ業界で働けるかもしれないけど、現場じゃなくて、会社だ。
採用決定の電話がかかるまであと数日。
家に帰るとき、プレハブの事務所からドロだらけの駐車場を歩くとき、何故か楽しくなる。一日中事務所の中にいたくせに、外に出ればもうOKなのだ。
私がどこかを作ったわけじゃないんだけど、「工事現場ってなんか楽しい」から不思議だ。
自分が監督だったら…次々と建物を作り、次の現場にむかえたら…
こんな仕事今まで身近じゃなかったけど、もし採用が決まれば、今度は工事現場に送り出す側だ。(書類でてないんですけど、と言われる方ってことか)