扇状地マラソン

昨日「明日は大気が不安定になり雷が鳴るでしょう」と言っていたのに朝晴れていたのでほっとした。
9時半ころM田さんの家に送ってもらいそこから二人で運動公園へ。
駐車場は、付近の会社の駐車場らしきところに誘導されてそこに停めた。
町を上げて協力してこのイベントを行っている様子が早くも伝わってくる。
オールウエザーのグラウンドではアップする人が列をなして走っている。
ゼッケンが一部切り取られた子どもが走ってるので(発信機、落としたんだろうか?教えてあげなければ)と思って追いかけるが早くて追いつけず、ま、いいかと思っていたら、小学生は走り終わって発信機外した後だった。3キロでは物足りなくて走っていたのだろうか。(クールダウンにしては、速過ぎ)
参加賞でもらったバームでも飲もうとM田さんの車に行き、まずいけどコレを飲めばちょっとは速く走れるかもと思って一缶飲んだ。
スタート地点に向かって歩いているともう、並んでいるではないか。
焦って走っていくと、私よりスタートの10分早いハーフの人たちだった。
なんか近寄るだけで熱気が伝わってくる。
歩道でストレッチをしていると、私と同じようなストレッチをしている女の人がいて、話し掛けるとウォーキングのクラブに入っていて、マラソンはあまり出たことがないけど、走るのが楽しいから、と言っておられたのでちょっと雑談して、集合場所に行った。
自分なりに想像していた数人ずつ何秒おきかにスタートする、というやりかたでなく、男女年齢いっしょくたにパン!という音とともにいっせいにスタートするやり方だった。
前日にもらった注意書きに「タイムを競う人は前のほうに、完走を目指す人は後ろのほうにお並びください」というようなことが書いてあったので、一番後ろに並んだ。
その前に何人いるかもよく見えてなかったが、10キロは男子430人、女子93人の参加だったらしい。(そんなにいたのか!)
ところが、スタートして驚いたことに、「遅い」!
あまりにも大勢なので全く前に進まないのだ。こんなことならずうずうしく前のほうに並ぶんだったかな。来年からはそうしよう。
遅くてなかなか進まないので隙をみては右に左にあいたところを縫って追い越しをかける。
信号で左に曲がるところ、外側から一気に20人くらい抜いた。
みんなはじめゆっくり、あとから追い上げてくるつもりなのかもしれないが、それはそれでいいので速く一人で広々と走りたかった。(それくらい狭かった)
すぐに先頭集団は遥か彼方に去り、私一人でマイペースで走り、追い越したり追い越されたりしながら、一番リラックスできる速さで走った。
途中煙がでている箇所があって、吸い込んでセキでもとまらなくなったら大変だ、と思い、口の前にやってくる煙を追い払うようにフー!と強く息を吐きながら走ったら、意外とこれが楽で驚いた。
道の両端には紙の旗を持った近所の人たちが「がんばれー!」と、応援してくれている。向こうは誰ともわからず応援しているのだが、うれしいので「ありがとう」と言いながら走ると、これがまた不思議なことに、そのたびに一人か二人ずつ追い越しているのだった。
笑いながら走ってる変なやつ、と、思う人なんか誰もいない。
ここでは走ること自体が普通なのだ。(なんて楽しい世界。)
応援されるたびに何人かずづ抜き、最後の直線では喘息でそうなくらい苦しかったが最後だからと思い、歩幅をできるだけ大きく、少しでも速く、と、念じながら走った。
50分54秒だった。
危ない、もうちょっとで51分だった。
来年は50分以内で走りたいな。
走り終わったら歩くのも大変なくらい左足が痛かったが、走ってるときは全く痛くなくて、それも不思議だった。ムリをしてほんと痛めたらダメだとは思っていたからものすごく痛ければとちゅうで歩いてもいいと思っていたが、歩こうとおもわなかったから、それほどでもなかったんだろう。配られたおにぎりと豚汁を食べていたら痛くなくなって、また走れそうだった。
この次は5キロに出て20分以内をめざすか、ハーフに出て完走目指すか迷う。それか10キロで40分台?冬は雪で走れないかもしれないけど、なんかの方法で走っていくつもり。
途中折り返し地点をかなりすぎたころ80歳くらいのおじいさんが一生懸命走っていたので「ガンバ!」と声をかけると手を上げて「オー!」と応えてくれた。私があの歳になったら何分で走れるかわからないけど、歩けない人や、亡くなった人も多いだろう年齢でマラソンに参加できるとは、なんという幸せな人だろう。他にも「完走できればいい」と話している高齢の方もけっこう参加しておられ、走ることはだれにでもすぐできてお金もかからない、一生できることだ、と今ごろ気付いた。(去年の今ごろは自分が走れるなんて思いつかなかったのだ)