サッカーを習い始めた

喘息っ子のT治郎が、スポーツ少年団のサッカーチームに入った。
行きは一人で行ったようだ。
帰り、暗いので迎えに行くと、高学年の子とは別に多分3年から下くらいの子達がボールを蹴ってる中でひときわ小さいのですぐT治郎だとわかったが、見慣れないハーフパンツをはいている。学校の短パンを履いているものと思っていたのに、黒のハーフパンツなんて、もう片付けたのに出してはいていったのかな、でも、ラインの色がちがうようだ、あれはよその子なのかな、と思っていると、練習が終わり、私の方に駆け寄ってきたので、見ると、すぐズボンが下がってくるのですそにゴムを入れてあげた黒いジャージを膝までまくり上げてハーフパンツにして履いていたのだった。見た目ものすごい小さいが、それらしく決めていたのだ。しかも、「シューズとすね当てがいる。」と言う。先生は「あと2、3回で体育館での練習になるからシューズは春になってからでいいよ」と言ってたよ、というと、「足おおきくならんから今ほしいなあ」とボソっとつぶやく。(実力が先で、なにもいらん、というS作に比べて、彼は格好から入るタイプらしい)