歯医者

T治郎を歯医者に連れて行った。
長いこと待たされてレントゲン撮影、その後麻酔(歯科医では子どもには麻酔という言葉は使わず、「お薬つける」というそうだ)それから銀色に光るペンチのようなもので、右に左にギリギリと捻り、ながーい根っこのついた乳歯が引っこ抜かれた。
ふつう永久歯が発達してくると乳歯の根のほうは消滅してゆきぐらぐらになって抜けるものだが、たまに根っこがのこったまま永久歯が出てしまう子がいて、その場合抜かないと歯並びに影響がでるので早く抜いた方がよいのだそうだ。
赤子の手をひねる、という言葉があるが、乳歯を抜く、というのもこうも簡単に抜けるものかと思った。
痛み止めは一般にはポンタールという薬を使うそうだが、喘息を誘発する可能性があり、そういう子にはカロナールという薬を使うらしい。そういえばいつからか熱さましがこの薬に変わったのだった。うまいこと前に小児科でもらった薬があったのでそれでOKということに。
それにしても、最初嫌がっていたT治郎が、先生の「足をバタバタしたら足に、顔動かしたら顔に注射さすよ、わかった?じっとしてね!」という言葉を聞いてじっとしていた。さすが子どもの扱いになれている。
それ以上に待ってる間テレビ見ながらアホなセリフを次々と吐くT治郎(クレヨンしんちゃん風)に笑わずおれない私に比べて、治療中の先生は聞こえないのか、全く笑わないのにも感心した。(笑っちゃこまるけど)