雷と霰

天気予報で長野県北部がまあまあだったので、朝5時過ぎにでかけた。
長野と新潟の境目はどの辺をいうのか、自分ではよくわからなかったのが昨日、小谷道の駅付近は新潟天気、ということがわかった。
だって、朝から南のほうは晴れていたし、K登山口に着いた時だって、日がさしていたもんね。
ところが、北に向って登っていくにつれ、雲行きが怪しくなり(富山や新潟は雷注意報が出てたんじゃなかったかな)案の定雷が鳴り出した。
GPS(昨日は持ってなかったけど、この山では過去GPSに大変お世話になっている)が入るということは、雷にも発見されやすいのでは、と思い、急いで針葉樹林帯へ駆け上がる。
以前ナメコがあった倒木にナメコは出てなくて、雷だけがすぐ目の前の山肌に鋭い稲光を光らせ、(これはじっとしているしかないな)と、林のなかの窪地にうずくまっていた。ザックには金属製テルモスも入っているので、少し離れたところに置いた。
車のキーがポケットにあるのは忘れてたけど。
まあ、こんなに高い立派な木がたくさんあるのだから、何もちっぽけな私を狙って落ちることはない、と思ったけど、やっぱり迫力がある。しかも目の前。
ほんとはそのあたりにいい倒木があるのはわかっているのだが、一気にモチ切れになり、(雷と毒キノコにはあたってはいけない)雷が自分の上を過ぎていき東側に行ったスキをみて、下ることに。
途中、GPSが入る地帯で寄り道をせず、下っていたが、また雷鳴。
でも、かなり下まで来てから以前とった倒木でナメコを一株とり、下りてきた。
まさか一日中なってるわけじゃないと思うけど、霰まで降ってきて、視界も悪くなったので、登り返すのはやめて、反対側の登山道に向う林道のブナ林に向った。
ここも倒木が結構あるのを以前から目をつけていたので。
雨は降っていてもそれほどでもなく、何度も戻って登り返そうかとも思ったが、人が入って採った後があったので、焦って登っていっても空振りかも、と、ひよった。
予想どおり、倒木はあったが、ここもまた人が入った形跡があり、取り残しを探して雨の中をウロウロと探しまわり(何をやってるんだか、こんなクソダワケ←名古屋弁・はなかなかおらんだろう)と思いつつ、「寒いからもうやめよう」とか、「馬鹿らしいから帰ろう」という同行者もいないため、一人で気のすむまでキノコ(もうナメコでなくてもなんでもよいではないか)を探し、ナメコ少々、ムキタケ少々、ブナハリタケ少々採って帰ってきた。ニガクリタケやらツキヨタケならすごくたくさんあった。
しかも、雨に濡れてナメコそっくりなニガクリタケ。疑い深い私は、ナメコでもちょっと怪しいものはいちいち噛んでみて苦くなかったらその周辺のものを採ってくる、ということをしていた。
さて、南の空を見ると、やはり、晴れているんですね。行き先をもっと南にすればよかったのかな。でも、全くどこに倒木があるかもわからないし。
雨覚悟で来たのでしかたない。雨でも家にいるより楽しかった。こんな目にあって楽しい、というのはナメコ中毒患者だけ。
雪が降ってもスキーはいて行くか?(行くことは行けても雪に埋まって探せるかどうか…)