鉱山道経由雪倉岳

瀬戸川の橋

朝4時前にKさんが迎えに来てくれました。蓮華温泉から雪倉に登る予定でS川に住むTさんも途中拾って、蓮華温泉ではKさんの山スキー仲間のYさんと落ち合い、6時蓮華温泉を出発しました。
雨がシトシトと降る中、雨具を着てサカサカ歩きます。
今まで激流の渡渉が必要だった瀬戸川に立派な橋がかけられ(といってもロープを片手でつかんで木の幅40センチほどの板の上を渡るものなので子供やそそっかしい人は落ちるんじゃないかと思うような橋。でも、気をつけて渡れば全然大丈夫で、ちょっとやそっとでは流されそうにないちゃんとした作り)たので私でも対岸に渡ることができました。
なるべく写真を撮らずに早く上まで行きたいのですが、キヌガサソウやわずかの晴れ間に見えた雪を残した山の景色の誘惑に負けて、デジカメを登場させてしまいました。他の3人はそんなに早いペースではなかったので、写真を撮っては走って追いつき、また写真を撮っては、の繰り返しで雪の多く残る地帯まで来ました。これからが本番というガレ場でハクサンコザクラを撮ろうとしたら電源が全く入らず、(電池はあるのに)濡れてショートした可能性が…こないだからなにかと壊してばかりで、ガックリと落ち込んでしまいましたが、せっかく憧れの鉱山道に来ているのでせめて頂上(雪倉)まで行くことに全力を尽くそうと、サカサカ歩きます。
鉢が岳付近の雪渓は、ベンガラが撒いてあり、ステップもしっかり切ってあって、平地を歩くように歩きやすく、全員歓声を上げながら歩きました。みんなから「うちに帰ったらご主人によくお礼を言うように」と言われました。
いつも「ベンガラかー。道がわかるように撒いてるのかな」くらいの認識しかなかった私です。(この時期雪のあるルートに行くことがないので)
今回その価値が大変ありがたかったです。雪が消えたらなくなることが惜しい!(普通の登山道よりも歩きやすかったです)
写真は、Kさんの持ってきたバカチョンで数枚撮ってもらったので、それを当てにすることにして(こないだからこんなんばっか)とにかく頂上に12時に着き、風が強いのですぐ非難小屋に下りてお昼ご飯にしました。食後にYさん持参の抹茶セット(M社のではなく、ほんものの割れる抹茶茶碗)でらくがんと抹茶をご馳走になり、リラックスできました。寒くなったので早く歩かなければ、と、雨具を上だけ着て、どんどん下り、鉢が岳のコルから分岐まで戻るのが遠回りで行きに一度見た景色なので(コマクサ等咲いて天国のようなところなんですが、時間がかかるので)雪渓を渡り、ショートカットしてかなり時間短縮しました。
それにしても遠くて、行きは6時間、帰りは4時間のロングルートでした。
(はじめから遠いと言われてたんだけどね。)
遠いといっても、車で2時間、日帰りできる高山植物の宝庫なので、大変いいルートだと思います。
今回は思った写真を撮ることができず、天気も悪かったのですが、それなりに防水対策考えたり、低い地点からの撮影をやめるようにすれば、やっと行けた天国お花畑の写真を撮ることができたのではと反省。
カメラは家に帰ったら治ってました。壊したんじゃなくてよかった。
あっと、それから幻の山菜と高級山菜もお土産にもらってきたんですよ。