タケノコ→ボルダリング
お隣新潟県まで遠出。といっても、ここからは新潟の方が富山県西部より身近な感じ。朝自分が車を停めたときは誰も来てなかったのに、場所を移動しようとしたらもうどこにも停めるところがないくらいだった。
今日は少し採ったし、もういいや、と思い、水芭蕉見物に行くことにした。
こないだも大鷲山に登ったばかりなのだが早く起きて収穫もあった、ということは自由な時間が許されてもよい、と思う。そうじゃなかったら心が殺伐としてよくない。
タケノコ採りは好きでやってるのだが、採っても採っても退院してきた義母に「たまに○○ちゃん(義妹)にあげたいから」とか「○○さんに、お見舞いのお返しといっしょにあげたいから」とか「いつも世話になってる人に煮てあげたいから」とか言う理由で持って行かれ、なくなっていくので、また、採りに行かなければならなくなる。
まあ数回家でたべたのだからもうよいではないかとも思うのだが、冬に食べる分として塩蔵したいものだから、やはりいかなければならない。
でも、そう言う感じのことをくりかえしてると、「私は鵜飼の鵜か!」と思えてきて、好きでやってることも、楽しくなくなるのだ。
だって、時期を予想して、場所を探して、行けるように段取りして、早起きして、危険を冒して、重い荷物に耐え、採ってきてるのだ。
主体は自分であって、みんなが喜んで食べてくれるのならいいけど、採ってくる大変さを知らずに、どんどん人にあげたりされたらやっぱり頭にくると思う。
(まあ家で待ってるか採りに行くか、どっちの立場がよいか、ときかれれば、採りに行くほうに決まってるが)
それで今日はなんか時間いっぱい採り続けるのがアホらしくなり(だって、あればあっただけ「○○さんにも…」てことになるに決まってるから)自分のために1時間くらい使っても罰はあたんないよな、と思った。
それで、O峠方面に行こうと思ったが、じき道が土砂でふさがっていて通行不能。仕方なく引き返し、勝山ボルダ−でも行ってみよう、と思い(去年あたりからクライミング仲間が行っているのだが、私はみんなと一緒に行ける状況じゃなくて一度も行ったことがなかった)クライミングやってて、夜中の人口壁ばかり、というのもなんなので、いつか自然の岩場に行きたい、と思ってるんだけど、小さい子どもがいるのでなかなかむづかしい。今日は一人だからいってみよう。
もう新潟県に入ってるから割と近かった。(ちゃんとクライミングシューズを持ってきてるあたりが計画的)ボルダ−、といっても結構高い。初め、小さい飛び降りれる高さの岩から登ったが、簡単すぎて、次は少しねじれたような感じの場所から登って見る。
一度滑り落ちたが、2度目のトライで一段上に上がれた。調子よくどんどん登っていくと、かなりの高さなり、「どうやって下りるのか!」と、あせる。登るのはよいが、下りるのはコワイ。一般的には「ハイボルダ−」なのだが、自分的にはフリーソロかも。こわごわ下りて、次からはあまり上まで行かないようにして登る。かぶった岩のほうがおもしろい。
(人口壁だと、かぶった壁はなかなか登れないが)自然の造形は、チビとか非力とかそういうハンディをハンディでないように寛容に受け入れてくれる。私なんかでも登れる道はいくらでもあるのだ!
さっきまでの嫌な気分がなくなるくらいステキなこと。
今、自分はたった一人でこの岩を登ってる。どこでも好きなところを。
最近登ってなかったので5本登っただけで、大変満足&家に置いてきた子供が心配で8時半頃帰途につく。
家に帰れば雑用の山だが、今日は自然の岩を登れたのでしあわせ。