山に行った

って毎日のように行ってるけど、今日は珍しく頂上まで行ったのだ。
子供がお世話になっている保育所の先生たちと南保富士に登った。なんとか富士って日本中にあると思うけど、ここもちょっと富士山のような形をしていることはしているが、標高は高くない。でも、大勢の人に登られている人気の山だ。私も正月にスノーシューはいて登ってきたがこういう時期に行くのは2度目。いつも単独行が多く、今回は5人なのでにぎやかで楽しかった。4人とも初心者の方達で、はじめはどのくらいの早さで歩いたらよいかわからなくて、話しながら歩いているうち2人ほどかなり後ろのほうにいたりとかだったが、たびたび写真をとるようにしていくとちょうど合うことがわかり、写真もたくさん撮れた。頂上で持参の缶ビールと山菜の煮物、カップラーメンで昼食。行きにだいぶ遅れぎみだった人が帰りにはすごく早くてみんなを驚かせていた。帰り支度をしているところへ、只者ではない感じのおじさんが現れ、「すぐ下に春ランが咲いているから、見ていったほうがいい」といって、頂上に着いたばかりなのにクルッと引き返し、その花のところに案内してくれた。私たちは、イワウチワとかカタクリ、スミレ、ツツジ、コブシなどは見てきたが春ランは全く気づかずに登ってきていた(というかその花を知らなかったというか)教えてもらって初めて気がついたが、花といっても緑っぽくて、見落とされやすいのだった。葉も、細いどこにでもある形なので気づかなかった。でも、よく見るとなんとも言えない風情があって、気にいってしまった。岩ナシも咲いていた。そのおじさんはしばらくするとまたやってきて右手の谷のほうを指差して「ここを降りたら滝の方にでるはず」とか言っている。なかなか通のルートを知っている人だなーと思っていたらなんと知り合いのF田さんのお父さんだった。今朝タケノコを採ってきて、家でおつゆにして食べた後ここに来てその後は海に釣りに行く予定とか。一日中大活躍でうらやましいな。帰りがけに「ここでカタクリを見とらっしゃい。ウドを採ってきてしんぜよう」と藪の中に消えていった。トイレに行きたいという人1人が先に下りていたので私たちもおじさんを待つことなく下まで行ったのだがしばらくしたらほんとにウドをもって現れたので一同感心する。5人でわけてお礼を言い、駐車場に行くとなんと私の車がライトつけっぱなしだったらしくエンジンがかからない。もう一台の車にケーブルをつないでもらい何とか帰れたが急に参加することになったもう1人の人がいなかったら車一台になりえらい目に会うところだった。子守りをしてくれた家族とおりこうに待っていた子供に感謝。今日はガツガツと山菜を採らずに命の洗濯をしたのだった。それにしても暑い一日だった。