大日岳続き


行く前はどんな様子がわからなかったけど、(この山雪庇のイメージが強すぎ)まず集合場所に行くと、この山のリーダーのYさんが「今日はハイキング気分で行きましょう」と言われたので、ホントにそうかと思い(実際大日平はそうだったし。)一気に軽い気持ちになった。
見上げる頂上付近はきれいな雪渓の上だ。
雪渓の両側にはところどころ黒くなった尾根が見える。
黒いのは大きさから木かと思ったら近づくと岩だった。(遠くから見ると杉の木とかにそっくり。)
最初左手の尾根に乗るつもりだったそうだが、なぜか雪渓をずーっと上まで行ってしまった。
途中で乗ろうとしてもなかなかそっちには行けないものだ。
通常スノーシューとかのラッセルなら「かわります」と言うのだが、斜面がけっこう急だし、ただ淡々と登るのみ、ペース変わらないほうがいいかもしれない(私が先頭だったら遅くなるとおもった。リーチが違いすぎて。)とだまーって後ついてった。(ちょっと喋る余裕がない。)
雪が適度に緩んで、そんなガチガチのところなんてなかったので、それは安心だったのだけど、今雪崩のあとがひとつもないといっても絶対起きないわけじゃないので、上まで気を抜けない。
途中おなかがすいてくたばりかけたが、ちゅうとはんぱなところで休む気にならないので、ガマンして歩いた。
止まって息を整えたり、写真採ると少し休めたので、そのまま歩いてかなり上まで行ったとき、ちょっと何か食べましょう、ということになり、小休止できた。(みんなおなかすいてたのね実は。)
そこから頂上は緩かったので、安心して歩けた。頂上からは剱が真正面に見え、ついつい写真をとるのに、もっと近づきたくなるのだが、そこは雪庇の上。だまされちゃいけません。どこから雪庇かほんとのところはわからないが、雪の色が変わって、なんか筋が浮き出ているところがあったので、そこには近寄らないほうが…
雪庇が出るのは反対側なので、称名から登る際は登りながらは見えない。小屋から少し見えた。
それよりもずーっと手前で写真を撮り、風が強くて寒いので、小屋のほうでご飯を食べようということになった。
小屋目指して降り、小屋まわりの風のあたらないところで乾杯。ラーメンタイム。
Yさんが持参していたススタケのミソ漬けはおいしかった。ゆでたススタケをミソにつけるだけ、というものだけど、簡単なのに十分ツマミになり、たぶん日持ちもすると思う。こんどやってみよう。
帰りはシリセードでかなりの距離滑り降り、途中スピード出すぎて怖いときは、滑落停止しながら降りた。
必死で登った斜面、降りるのはあっという間だ。
ハイキング気分と適度な緊張感が同時に味わえる、よいコースでした。
ピッケルにスリングとカラビナつけていけば、斜面の向きが変わって持ちかえるとき便利でいいと思った。(あとの2人はつけていた)