上越まで

ハスの池

仕事で上越まで。
といっても、現場に行くでもなく、「公共工事労務費調査」というものに協力するよう元請JVから言われて(ここんとこ早くこれが終わってくれるのが夢だった。)はるばる出かけてきたのだ。
初めJVの乗合バスで行くことになっていたが、乗っていった全員が終わるまで待っていないと帰れないことに気付き、一人JRで行くことにした。
出かけようとすると、すごい強風と雷と大雨が!
ちょっとの晴れ間に駅に走る。
直江津で30分待ち。寒い。
高田に着いて、駅から会場まで走った。
地図で調べたところ駅から1.5Kくらいだから走れば10分くらいだろう。雨がたくさん降っていたが、途中までアーケードがあって助かった。
高田公園の中を通っても行けると思い、交差点を右折、しばらく行くと枯れたハスの池があった。
この前テレビで見ていたが、これがレンコンなのだ。ってことは、ここは街中でレンコンを栽培しているのだろうか?
広大なハスの池は花の時期なら見事だろうと思った。
走っていると、向こうからも走って来る人がいる。3人くらいすれ違った。
私はただ、目的地まで走っているだけのただの通行人だが、彼らはおそらく上越教育大の学生で、こんな雨風の中でもトレーニングしているのだった。
調査会場に着くとJVの担当者に挨拶。
20分ほど待って、自分の番がきた。
質問に答え、調査票を提出して4時には終了。
また走って高田駅に。
帰り大学の横で銀杏を拾う。
駅に着いて予定の電車より早いものがあれば乗ろうと思ったが、それはもう出た後で30分くらい時間があったので、その辺をうろうろ走り回り、時間に駅に戻った。高田ではそれほど感じなかったが、乗り換えの直江津で電車が8分遅れてきてそれを待つ間めちゃくちゃ寒かった。
駅自体すごく風通しがよすぎて、避難する場所もないのだった。
日頃からぬくぬくと車生活の富山県人の私がたまに電車に乗るとカルチャーショックを受ける。駅ってとこは寒いんだな。
強風が吹きぬけるたびに「さむー!」とそこにいる人全員が叫ぶ。
後ろにいるスーツ姿の男の人がとくに寒そうにしていて、「この駅ってほんと風通しよすぎですよね」と声をかけると「九州から来たのでめちゃくちゃ寒いです。家ではまだ半そでのTシャツなのに」と言っていた。が、スーツなのでまだましだっただろう。私は雨とわかっていたから制服の上に山用のカッパの上だけ着ていったが、雨でなかったらすごい寒い格好で行っていたところだった。
乗ってしまえば暖かいかというとけっこう寒かった。
”生と死の分岐点”を読んでいるうち泊に着いた。
今日読んだのはロープ関係の話だが、懸垂下降でエイト環にセーターがはさまって身動き取れなくなったり、髪の毛が絡まって頭皮がはがれそうになったり、あと、秘境にある岩峰に2人で登頂後、2人同時に(お互い相手が支点にかけたと思い込み)ロープを放り投げ、何もなしでクライムダウンした話とか、あってはならないが、ありそうな怖い話だった。
家についたのは6時過ぎだった。割と早く帰れてよかった。