二王山

二王山のちょっと手前

朝5時に起きた。
暗かったが、準備して外にでるともう明るかった。
車を走らせていると、アレ?南保方面に勝手に向かっている。笹川から入らないのか?と自分に聞いてみて、(道路で上まで行けるだけ行くとしたら三峯には必ず雪があるので登山口に近い南保のほうが有利)と考えた。(このとき、前に登った石谷の道のことはすっかり忘れていた)
いざ南保からの道を上がってみるとけっこう上まで行けたが、それでも石谷部落よりかなり下だった。
歩くと時間がかかるが、行きは元気なので、林道の曲がり角曲がり角でショートカットして杉林を上がれるところは上がった。最後、この先を曲がったら、もうすぐ南保富士のほうに行く林道との分岐があるだろうと思われるところで、長く歩くのが無駄に思えたので崖を直登して行った。
カンジキを履いていたが、崖のところは土が出ていたのでカンジキを外し、木の枝につかまって上がっていった。(まだ、山菜も出てないのに、気分だけ)
で、その上が道だと思ったら、道はかなり下らしく全然見えなかったので不安になり、どうしよう?と尾根沿いに歩いていたが南保富士が見えるもののかなり遠く、藪もひどくてオマケに木の枝がバチン!とぶつかってきて左眼にあたり、失明寸前に。(その場だけ。痛くて目が開かなかった、ほんと。)
頭にきて休憩してコーヒーを一口飲んで気を取り直して下を見ると竹林の下に道らしいものが見えたので下りてみた。結果的に三峯グリーンランドよりかなり南保富士がわに下りることができて、正解だったけど目が痛い。(30分くらいして治ったけど)
登山口からは杉林なのでやはりカンジキが要ったが、(道は、ない。埋まっている。)笹薮地点は急で滑りやすく危険だった。
その上は道に雪がなく、カンジキを外した。
で、また雪がでて、また消えてと何度も履いたり外したりしながら歩いた。
昨日くらいのスノーシューの跡があったが、それはツボ足に変わって行った。
ツボ足で歩いてみたら上のほうは雪がしまっていて楽だったのでそのまま歩いていくと斜面から尾根に這い上がるところでズボっと穴があき、腰まで埋まってしまったが、まだ地面に足がつかず、まだ埋まって行きそうで頭まで埋まったら困るので必死で手を横について、がんばって脱出した。
カンジキを履いたらあっさり歩けたが、よく考えたらこれは雪庇というものだ。雪庇を踏み抜く、とはよく言うが、雪庇を遡ろうとして埋まる、とは間抜けすぎる、よく見るとそこらじゅう同じような感じに穴が開いていた。
帰りはその雪庇を踏み抜かないように気をつけたが、登山道は雪がなく、カンジキを履いているのでつい雪のほうによっていってしまい、そこは実は空中2mほどだったりするのだ。気をつけなければ。
で、やっと頂上についたのが8時55分だった。目盛りのついた棒が雪に差し込んであって、見ると16と17の間だった。16とは1m60cmのことかな。
せっかく来たので目の前に見える二王山に行くことにした。前に雪がないときは藪に難儀して時間がかかったが今回は20分くらいで行けた。しかも写真をとりながら。南保富士までは雪があったり無かったりで苦労したが、この先は天国のように歩きやすかった。景色も最高だ。
南保富士からは二王山が目の前にあって、朝日はよく見えないが、二王山まで行くと目の前に大地が白く光っていて、その横に朝日が見える。遠くに僧ヶ岳、駒ヶ岳初め、一連の山並みが真っ白に見える。
初雪は二王山からは見えないが、南保富士からは大地の後ろに見えた。
帰りは雪がくさってすべるので行きと同じくらい時間がかかった。
スノーシューの人は笹川から来たと見た。ので、車で三峯まで入れたのか確かめに、スキー場から下りてみたが、雪だった。工事の車らしいタイヤの跡があったけど、私の軽じゃムリ。どっちにしても歩きだったから、石谷からが早かったかな…と思ったのが山についてから。
帰りは林道を歩いてみたが、登山口から車まで1時間15分かかった。
行動時間6時間半。(半分くらいがアプローチ。)
春になればチャッチャと行ける南保富士だが、今の時期は山奥、という感じだった。