たとえて言うなら

マイタケが1万円札だとすると、今私がせっせと採っている杉のモタセは、1円玉くらいのボリュームしかない。マイタケ、といっても市販のものは小さいけど、マイタケ採りの言うマイタケは一抱えあって何キロもある、巨大なキノコなのだ。
それにひきかえ、杉のモタセは、白くて小さくて、大きいものでも親指と人差し指で作った丸のなかに入るくらい。
その1円玉を、自転車こいでせっせと採りに行く自分は…???
しかも、まだ時期が早いのに(去年より今年はキノコの出が遅い)、だ。
楽しくなかったらやってられないだろう。楽しいのだ。じつは。
マイタケは、あるやらないやらわからないところを、何時間もかけて道なき道を苦労して越えていき、あれば、舞い上がるが、なければ、足を引きずってかえってこなければならない。
でも、杉のモタセなんて、どこにでもあるので、まず、何も持たずにかえってくる、ということはなくて、一応の満足感は得られる。見下ろしたはるか下に、白いものが見えれば、滑り落ちていって?でも、採ってくるのだ。採るのがおもしろくなかったらこんな割りにあわないことはやってない。
小金をせっせとためてる、というか、冷凍庫にはすでに3袋の凍った杉のモタセが入っているのをニヤニヤして、みているのです。
でも、マイタケ探しに行けるくらいならいいなあ。